「青のり」と聞いて、みなさんはどんな姿を思い浮かべますか?
お好み焼きやたこ焼きにかかっている、お馴染みの名脇役でしょうか。
しかし、世の中には“海藻界の香りの王様”と称され、ひと口食べればその概念がガラリと覆るほど特別な「青のり」が存在します。それが、最高級品種である「すじ青のり」です。

今回は、気候変動によって一時は「幻」とまで呼ばれるようになったこのすじ青のりを、独自の技術で未来へとつなぐ「株式会社南伊勢マリンバイオ」(https://www.marinebio.co.jp/ )の情熱の物語をお届けします。
■ 危機から始まった、陸上養殖への挑戦
三重県の美しい海は、古くから豊かな海藻食文化を支えてきました。しかし近年、地球規模の気候変動による海水温の上昇や栄養源の不足が深刻化。最盛期には国内で年間150トン以上出荷されていた天然のすじ青のりは、なんと30〜40トンにまで激減してしまったのです。
食卓からあの素晴らしい香りが消えてしまうかもしれない――。
この危機に立ち上がったのが、2020年4月、三重県南伊勢町に誕生した「南伊勢マリンバイオ」でした。
「自然環境に左右されない、安定した最高品質のすじ青のりを届けたい」
彼らが選んだのは、海の中ではなく、陸の上で育てる「陸上養殖」という未来への選択でした。

■ 命を吹き込むのは「清浄な地下海水」と「緻密なデータ管理」
南伊勢マリンバイオの養殖場で使われているのは、外海の影響を受けにくい清浄な「地下海水」です。
ただ水を引いて育てるだけではありません。すじ青のりが最も心地よく、元気に育つ環境を作るため、水温や気温、日射量、さらには水中の栄養バランスに至るまで、クラウドシステムを用いて24時間体制で徹底的にモニタリングされています。
最先端の工場のようなデータ管理を行うことで、年間を通じて季節に左右されず、常に「最高品質」の艶やかな緑色を湛えたすじ青のりを安定して育てることができるようになりました。
■ トリプルAの品質を約束する「3つのこだわり」
南伊勢マリンバイオが目指すのは、ただの量産ではなく「トリプルA(最高峰)の品質」です。そのために、一般的な養殖の常識を超えた3つの徹底したこだわりがあります。
1. 風が守る、繊細な記憶(冷風乾燥)
すじ青のりの命である「香り」は、熱に極めて弱いという弱点があります。そのため、南伊勢マリンバイオでは熱風を使わず、25℃前後の冷風で約13時間かけて、じっくり優しく乾燥させます。焦らず時間をかけることで、摘みたての爽やかな磯の香りをそのまま閉じ込めています。
2. 塩分に頼らない、のり本来の「味」(洗浄水管理)
「のりの味」を磯の塩気だと勘違いしていませんか?
すじ青のり本来の繊細な風味と甘みを知ってもらうため、南伊勢マリンバイオではデジタル流量計を使い、洗浄水(水道水)と地下海水のブレンド比率を厳密にコントロール。あえて塩分を控えることで、口に入れた瞬間に広がるのりそのものの旨味を引き出しています。
3. 数値で証明する「美しい色彩」(色彩管理)
すじ青のりの市場価値を大きく左右するのが「色の濃淡」です。南伊勢マリンバイオでは、人の目によるチェックだけでなく、「色差計」という専門の機械を用いて色彩を数値化。社内の厳しい基準をクリアした、目にも鮮やかな極上の緑色の製品だけが出荷されます。

■ もっと身近に。海藻をハーブのように楽しむ未来
南伊勢マリンバイオでは、この素晴らしいすじ青のりをもっと身近に、世界中の人に感じてもらいたいという想いから、「BLUE SEA HERB(ブルーシーハーブ)」という言葉を大切にしています。
和食の「青のり」という枠にとらわれず、洋食のスパイスやハーブのように、パスタやサラダ、バター、オリーブオイルと合わせて日常に彩りを添えてほしい。
そんな彼らのまっすぐな想いと確かな技術が詰まったすじ青のりは、現在、三重の地醤油と奇跡の出会いを果たした「伝七邸すじ青のり醤油」(2026年4月1日発売)の主役としても贅沢に使用されています。
台所に、本物の「海の香り」を。
南伊勢マリンバイオが未来へつなぐ幻の香りを、ぜひあなたの食卓でも体感してみてください。

【製造メーカー情報】
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会社名:株式会社南伊勢マリンバイオ
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所在地:三重県度会郡南伊勢町
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公式ホームページ:https://www.marinebio.co.jp/